こんにちは、「南紀ローカル通信」の枯木屋ユージンです
私事ですが、今年(2022年)の夏はかつてないほど休みが取れました。大変嬉しい。
なので、目一杯シュノーケルに出かけて、なんとか良い動画を中華アクションカムで撮影したいと張り切っていたのです。しかし
今年の夏のシュノーケルポイントは異常でした
まずは、ホームグラウンドのようになっている、すさみ町の【イノブータン王国(旧すさみ道の駅)】前にエントリー。
遠く南の海上で台風が発生したせいか、海岸には波がそこそこ打ち寄せて来ます。
以前、同じような状態のときにエントリーしようとし、転倒して突き指までした事があったので、この時は慎重にいきました。
ほぼ這うような低姿勢で胸の深さの所まで進み、そこでフィンを装着。
さて、いつもの目標の左の小さな島(大きな岩)の先端へ向かいます。
そこまで行くと水深は10数メートルになり、海底の状況はスクーバダイビングで潜っているのと同じような環境であることが、見て取れます。
例年なら、その先端にたどり着くまでに色々な魚が泳ぎ回っているのですが、何故かまったくと言いたくなるほど魚がいません。
圧倒されて嫌になるほどのニザダイの群れや、ハコフグ、イガミ、ハナミノカサゴ、そのまま持って帰りたくなる、青い宝石を散りばめたようなソラスズメダイなど。
そういった常連の魚がまったくいないのです。
島の先端まで行くと、青物が飛んで来たり、キンギョハナダイが群れていないかと思い、泳ぎ着きましたが、大きな波が押し寄せるだけで何も出てきません。
帰りもきょろきょろしながら泳ぎましたが、やはり魚はいませんでした。
どこまでも荒涼とした景色。
今年は何かおかしい。
今度は別の日に、妻と一緒に串本町の【サンワ前(以前はシーサイドサンワと言うレストランだった廃墟)】に行ってみました。
沖に双島という二つの島が見える有名なシュノーケルポイントです。
ここはエントリーして、ある程度は沖へ向かって泳がないと濁っているし、サンゴも見えません。
「これ以上進んでも何かあるのかな?」と、思うころいきなりサンゴ礁が広がり、チョウチョウウオが群れる光景に出くわします。もちろん当たりはずれはあります。
でも、悪い予感は当たって【イノブータン王国】同様、魚がまったくいません。
当たりはずれの問題ではなさそうです。
ツノダシの赤ちゃんが一匹、可愛く泳いでいただけでした。
浅場の海水温が、初めて体験したと思えるくらいに温かい。
肌を保護する為にだけ着ているラッシュガードでさえ、気持ち悪くて脱ぎたくなりました。
異常に暑い。
毎年、同じような事が言われますが、今年は特に暑すぎて雑草すらもしおれています。蚊に殆どくわれないのも解せません。
家に入り込んでくる昆虫もカエルも年々少なくなっていて、蝉の鳴き声も凄く静かになっている。
やっぱり異常気象と言いたくなります。
酸性雨や温暖化など、広くて深刻で取り返しのつかない、環境汚染のステージに突入してしまったのでしょうか?
それとも、何かのサイクルで、こんな状況の時もあると言う事だけなのでしょうか?
ちなみに、スキューバで潜ったポイントでは海水温も異常なく、魚の多さも例年通りの状態でした。
まずは一安心です。
秋になって少し海水温が下がったら、もう一度シュノーケリングしてみようと思っています。
ではまた、次の記事でお会いしましょう
2022年8月27日 記
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