南紀ローカル通信

スキューバダイビングやキャンプ、映画や本などについて綴っています

はじめてのシュノーケリング体験

こんにちは、「南紀ローカル通信」の枯木屋ユージンです

 

今回は初シュノーケリングの、お話しです。

 

 

モルディブの海中は別次元でした

はじめてと言っても、海水浴で水中眼鏡をつけて泳いだ事もあったし、フィンをつけて泳いだ事もありました。「足ひれをつけると、こんなに進むのか」と驚いたことを覚えています。

だから、シュノーケリングはスキューバと違って、ほぼ恐怖心はありませんでした。

 

しっかりとシュノーケルをした経験というのは、新婚旅行でモルディブへ行った時になるのだと思います。

 

この時点で私には、モルディブの海中は別次元に感じました。

 

 

その日は晴れて、しかもドーニ(モルディブの伝統的な木造船)で出港。

シュノーケリングでボートとは、なかなか贅沢です。

 

沖へ向かってしばらく走り、サンゴ礁のすぐ側で投錨。

 

硬いサンゴのてっぺんのスペースは浅く、子供でも立ち上がれる深さ。

岩礁の切れ目は、ドロップオフっぽい感じになっています。

シュノーケリングが初めての人でも、慣れている人にとっても、ベストなポイントだったと思われます。

 

ザブンと飛び込むと、いろんな色のいろんな魚が、キラキラした海中を泳いでいます。

水族館では、絶対観ることが出来ない太陽光のゆらめき。

 

いま思えば、魚の種類としては、とりたてて言うほどの物はいなかったでしょう。

ベラやチョウチョウウオの仲間だったと思います。

 

でもそれで十分です。美しく楽しければそれで良い。

 

朝食の、バイキングの残りのソーセージやパンくずを持ってきていて、魚たちに餌付けしてやりました。リゾートのスタッフに教えられていたのです。

 

魚たちは、餌付け慣れされているようで人を怖がりもせず、私の指に嚙みつくように餌を食べます。

間近で見る野生の魚は可愛いく、光の反射加減で鱗が宝石のようだ。

 

そうやって暫くすると、それまでいなかった魚種の群れが、遠くに現れました。

30匹ほどでしょうか。

体色は褐色で、大きさは尾びれまで入れると40センチはありそうです。(後で調べると『サザナミトサカハギ』と判明)

 

サザナミトサカハギ、状況によって体色がグルグル変化します

 

他の魚は、せわしなく餌を追いかけているのに、この群れは遠くからスローモーションのように、ゆらりゆらりと私に近づいて来ます。

異星人との遭遇のような、妙な感じになりました。

 

餌を口に入れる時もゆっくりです。

でも、気がつくとアッという間に取り囲まれていました。

 

少し怖くなってきた。

というのも、この魚の尾びれの上下が糸のように長く伸びていたからです。

 

「あれに触れると、クラゲみたいに毒があってビリッときて腫れるのではないか?」

 

持っている餌を、細かく潰し拡散させて放り投げ、その隙にボートへ戻りました。

ガイドがそろそろ戻ろうと合図もしていたからです。

 

ボートに上がって、他の人たちの表情を観ると様々なのですね。

満足そうで幸せそうな表情の人。面白くもなく早く島へ帰りたい、と言っているような表情の人。

 

私はと言えば「今まで、こんな楽しいことあったっけなぁ」と感じていました。

まるで小学生のようだ。

                      

 

さて、サザナミトサカハギですが、まったくの普通種で毒の事はどこにも書かれていませんでした。

たた(尾びれの付け根に鋭い突起がある)とのことで注意が必要です。

 

海に限らず、自然のなかで遊ぶときは、気を付けましょうという事ですね。

 

こんな経験をすれば、日本へ帰ってからの自分の思考や行動に、影響を及ぼさないはずがありません。

 

そんな話を、これからもしていこうかなと思っています。

 

ではまた、次の記事でお会いしましょう

 

2022年4月14日 記

 

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