こんにちは、「南紀ローカル通信」の枯木屋ユージンです
カメラがあって健康ならば最強の遊び
今回は【趣味としてのシュノーケリング】について、お話ししてみようと思います。
と言うのは、シュノーケリングをした事があるとしても、そのひと個人個人によって、随分と感じ方、受け止め方が異なるような気がするからです。
たとえば、スキューバのボートダイビングで偶然乗り合わせた方と世間話になったとして、シュノーケリングについて話しが盛り上がったという記憶はないのです。
ガイドダイバーともシュノーケリングのポイントについて話しても、ほぼ会話のキャッチボールにすらなりません。
仕事で毎日スキューバで潜っていると、「もうシュノーケリングどころではない」と思っていても無理はありませんからね。
逆にスキューバの経験はなく、シュノーケリングが趣味の人にスキューバの話をしても、別世界で関係のないような表情だったりします。
しかし当然、海は陸続き(海続き)な訳です
夏の海水浴場の親子連れを見ていると、お父さんと子供がホームセンターで買った3点セット(マスク、フィン、シュノーケル)を持っていたりしますが、多分その場だけ、その夏だけで終わっていることも多いんだろうなと想像します。
と言う私も、スキューバでの海中世界を観ておいて、シュノーケリングなんかチャプチャプ海水浴の延長程度の捉え方をしていました。(沖縄の離島や南太平洋の国々なら別だろうけど)昔はです。
が、しかし
白浜に移住して、南紀地方で夏にいちばん気軽にできる海遊びは、私にとってシュノーケリングな訳で、しかも無料です。
それで徐々に沖へ出るようになり、岩場の間も覗くようになったりしたら、発見の連続でした。
コロダイ、アオブダイ、エイ、クマノミなどなど。回遊魚とだって遭遇します。
スキューバを始めた頃は、そんな魚たちはスキューバでしか見ることができないと、勝手に思い込んでいたものです。
それから、すさみ町、串本町へと遠征するようにもなりました。
時と場所と状況によっては、息を止めているあいだ、スキューバで潜っているのと変わりない世界にいる事を感じます。
ここまで書けば、興味ある方はシュノーケリングをもう少しハードにやってみようと思われるのではないでしょうか?
具体的にスキューバよりシュノーケリングのほうが良い点を箇条書きにしておきます。
1.無料で出来る
2.個人だからスケジュールは自由で気を使わなくてもよい
3.スキューバより浅いところが殆どなので、海中世界が明るい
4.熟練度によってはスキューバと同じ海中体験ができる
こんなところでしょうか?
それと、私個人はシュノーケリングしている時、何か精神修行しているように感じる事があります。
海へ出掛ける時はほぼ一人だし、ワクワクして楽しくても、状況によっては恐怖感がこみ上げてくることもあるからです。
具体的に何が怖いのかよく解らないことが多い。
その時、海と一対一で対峙していると感じます。自分と対峙しているのかもしれません。
日常、陸で過ごしていては絶対味わえない感情。
ごめんなさい、なんだか話しがそれました。
それに時々思うのですが、ボートダイビングをしても相手が自然なので、何も魚が出てこないとか、海がうねって辛いうえに視界が3メートルしかないとか、そんな時は誰の責任でもありませんが、気持ちが沈みますよね。
無料のシュノーケルのほうがよっぽど充実する時もあります。
こんな事を書いて、私がダイビング業界に携わる人間ならいい気はしませんが。
しかしシュノーケリングの限界を思い知り、まともな撮影も出来ないとなってスキューバで潜るパターンもよくあります。
その時、やっぱりスキューバは凄いとあらためて感じてしまう。
シュノーケリングのいい所ばかり書きましたが、注意点も書いておかなければなりません。
★波やうねりでエントリー、エグジットが困難に感じたら止めておきましょう。
★大潮の日や潮流の動きがある時間帯は調べておいて、岸近くだけで楽しんで下さい。
★絶対に無理して深場へ行ってはいけません。苦しいと感じたその時点から、同じ距離を水面に向かって浮上しなければなりませんから。
私はこれら全てのことで、危ない経験をしてしまいました。分かっていてもやってしまいがちです。
お手軽で身軽なぶん、スキューバより危険かもしれません。
それに呼吸を止めた状態で急激な水圧の変化は心臓への負担も大きいはずです。
今年の夏、折角ホームセンターで3点セットを買ったお父さん。
来年の夏はしっかり安全確保をしたうえで、岩場に沿ってあと10メートル先まで探検してみて下さい。
ではまた、次の記事でお会いしましょう
2022年8月27日 記
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