潮岬灯台の日記
こんにちは、「南紀ローカル通信」の枯木屋ユージンです

理由はいろいろあるのですが、地元にあるようないつでも行ける所には、なかなか行かないものです。
例えば私は大阪育ちですが、通天閣には一度も上がっていません。
今となっては後悔しています。ここ白浜にいて通天閣へ行くとなると、下手をすると一泊旅行になってしまうし、そこまでして訪れる観光スポットでもないので、もう通天閣には行くことはないでしょう。
串本町自体へは時々訪れます。
気候も景色もいいし、海ではシュノーケルしてもいい。橋杭岩と言う名高い写真スポットがあったり、キャンプも出来る。
スーパーに行けば、カツオやクジラの刺身が食べきれないほどの量、安く売ってたりします。同じ南紀と言っても白浜とは随分違う。
それで感想はと言えば、日本全国に数ある灯台と比べるとなんて事はありません。
特別なことは、本州最南端にある灯台というだけでしょうか。
しかし、この窓の景色。灯台の螺旋階段から撮影しました。

この時、不思議な感覚に囚われたのです。
暗く狭く暑くて快適ではない空間。外の風景が眼に入っても開放感がない。
でもすぐに、立ち去ることも出来ませんでした。言葉で上手く表現するのが難しい感覚。
翌日になって、何年か前に観た映画『ライトハウス』を思い出しました。

1890年代のニューイングランドの孤島を舞台にした、二人の灯台守の物語。
ここではレビューしませんが、モノクロで心理サスペンスでホラーとも言える映画です。
カタルシスもなく、このような暗い映画のほうが印象に残るのは、私だけではないでしょう。
もしかしたらこの映画を観ていたから、こんな感情になったのかもしれません。
今回の観光、と言うより遠出の散歩ですが、私の中では良い思い出になるような気がしています。
どんな時にどんな感情が湧いてくるのか予測できません。
こんなささやかな記憶を少しずつ積み重ねていけたら、これはこれで幸せのような気もします。
高齢者の独り言
ではまた、次の記事でお会いしましょう
2024年9月 記