南紀ローカル通信

スキューバダイビングやキャンプ、映画や本などについて綴っています

読書感想

格闘する小説『越境』

こんにちは、「南紀ローカル通信」の枯木屋ユージンです 今回の、本の紹介は小説『越境』です 1994年 出版 コーマック・マッカーシー 著 出典:0fjd125gk87 Pixabay 読書というより格闘か? この小説をどんなジャンルで括るのかは難しいですが、ピカレスク小…

古式捕鯨を実体験できる小説『巨鯨の海』

こんにちは、「南紀ローカル通信」の枯木屋ユージンです 今回の、本の紹介は小説『巨鯨の海』です 2013年 出版 伊藤潤 著 和歌山県東牟婁郡太地町梶取埼灯台 時空的には決して体感することの出来ない世界、古式捕鯨 江戸時代末から明治初期にかけて、紀伊半…

神経が張りつめたままになる小説『OUT』

こんにちは、「南紀ローカル通信」の枯木屋ユージンです 今回の、本の紹介は小説『OUT』です 1998年 出版 桐野夏生 著 出典:Matthieu Bühler Unsplash 話の面白さ、グロさ、立ち入りたくない精神世界 もちろん、このミステリー小説のことは、聞き覚えがあり…

何度もパンチを食らわされた小説『ぼっけえ、きょうてえ』

こんにちは、「南紀ローカル通信」の枯木屋ユージンです 今回の、本の紹介は小説『ぼっけえ、きょうてえ』です 1999年 出版 岩井志麻子 著 出典:Pngtree 読者に対して何度パンチを食らわせるのだ! まず、本のカバーの絵を見てドキッとしました。

他国の女を抱きたい者 小説『戈壁の匈奴』

こんにちは、「南紀ローカル通信」の枯木屋ユージンです 今回の、本の紹介は小説『戈壁の匈奴』です 2001年 出版 司馬遼太郎 著 遠い他国の美しい女を抱きたい者、この指と~まれ 出典:SuA Jo Pixabay 司馬遼太郎の短編八本を収録した『ペルシャの妖術師』…

信長の輪郭が掴めた『集中講義、織田信長』

こんにちは、「南紀ローカル通信」の枯木屋ユージンです 今回の、本の紹介は『集中講義、織田信長』です 2006年 出版 小和田哲男 著 織田信長 出典:Wikipedia 生涯をかけて中世の矛盾と戦った武将 歴史にあまり興味がない方であっても、織田信長は別格では…

この一冊でミステリー小説のジャンル『楽園のカンヴァス』

こんにちは、「南紀ローカル通信」の枯木屋ユージンです 今回の、本の紹介は小説『楽園のカンヴァス』です 2012年 出版 原田マハ 著 出典:Albrecht Fietz Pixabay この本自体が一つのジャンルだ ある日、ふらっと本屋に立ち寄ると、なぜかこの本の文庫版が…

タイトルに反して娯楽大作 小説『彷徨える帝』

こんにちは、「南紀ローカル通信」の枯木屋ユージンです 今回の、本の紹介は小説『彷徨える帝』です 1994年 出版 安部龍太郎 著 能面 出典:Wikipedia もしかの話、本屋さんに行って興味がありそうな書籍を手当たりしだいに買ったとしたら、相当な金額になる…