南紀ローカル通信

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体験ダイビングの体験談

こんにちは、「南紀ローカル通信」の枯木屋ユージンです

 

               

今回は、モルディブで初めてスキューバダイビング(体験ダイビング)をしたときの事をお話しします。

 

体験ダイビングは何やらやっぱり怖かった

 

199〇年

人生で最初で最後と思い、張り切って新婚旅行はモルディブへ行きましたが、雨季でした。

あの時の落胆具合は、今でも覚えています。

 

仕方がありません。何も調べなかった自分が悪い。

 

 

しかし、何もしないのは勿体なさすぎる。

ツアーパッケージの無料アクティビティの中の、体験ダイビングに参加しました。

 

曇り空の下、ドーニ(モルディブの伝統的な木造船)で出港。

海は灰色でうねりもありました。

この状況での【体験ダイビングは何やらやっぱり怖かった】

 

先に海へ潜って、船に上がってきたツアー客の女性が、倒れこむように苦しそうにしています。

「えっ、そこまで辛いものなのか?」

ますます恐ろしくなってきました。

 

自分たちの番が来て、インストラクターに連れられ妻とエントリーし、3人で4〜5メールあたりまで潜行。

そこで、減圧停止用のバーに掴まって、待機するよう指示されました。

インストラクターがハンドシグナルでOKか聞いてきたので、OKを返しました。

呼吸はできていましたから。

インストラクターはまず、妻だけを連れてさらに潜行。

すぐに見えなくなりました。体験ダイビングのポイントということもあってか、透明度は良くなかった。

 

その時になって初めて、自分は「呼吸が苦しい」と、はっきり感じたのです。

息は吸えても吐き出せない! 口の端からプクプクとしか空気が排出されていないのです。

「スキューバはやっぱりこんなに苦しいものなのか?」

浮上してしまおうかとも考えました。

しばらく耐えていると、突然、空気がレギュレターから勢いよく排出されたのです。

「オー、普通に息出来る!」

どうやらレギュレターのメンテナンスが悪く、ガチガチに塩噛みしていたのでしょう。

 

キューバに関する知識はまったくなかった訳で、この時は結構ヤバかったのではないかと思います。

 

その後は、気持ちも楽になり、景色も眼に入ってきました。

インストラクターが戻ってきて、私も海底へ。

 

 

魚群のシルエットを観た時の、恍惚感。

 

魚たちが、自分より浅いところを泳ぐ不思議。

 

インストラクターに手を引かれて船に戻るときは、空を飛んでいるように感じました。

 

面白かった。

 

もちろん「面白かった」で話は終わりません。

呼吸が安全にできなかったのですから。

水中に潜って、何も知識が無いのは、本当に怖い。

ボートで出港した後に、ごちゃつく船上でのブリーフィングは、無理があるのではないでしょうか。

少人数で時間にも余裕があり、ガイドも忙しくないのなら話は別ですが。

この時まで、知り合いで?スキューバダイビングなんかする人は、あの(ジャック・イブ・クストー)だけだと思っていた私です。

バキバキに緊張するに決まっています。

 

そこへ、レギュレーターのトラブル。

 

世界中のどれだけの場所で、どれだけの人が、体験ダイビングをするのかは分かりませんが、これからリゾートとかに行って体験ダイビングを予定している人は、注意しておきましょう。

幸い今は、簡単にネットで予備知識を得ることができます。

頭でっかちになって、必要以上に怖がるのも良くありませんが。

 

そんなこんなで、新婚旅行から約二十年後、

自分の娘を体験ダイビングさせた時は、少し心配でした。 まだ11歳だったし。

沖縄の慶良間(ボート)と和歌山の白浜(ビーチ)とで、二度させています。

2回とも、私は一緒に潜りました。

その時、ファンダイビングとして同行したのか、自分も体験ダイビングとして潜ったのか、覚えていません。

 

結局、2回ともなんの心配もいりませんでした。

沖縄のインストラクターも、白浜のインストラクターも親切丁寧で、ほぼ娘に付きっきりでいてくれたのです。

私の心配もしてくれたほど。

 

ほとんどの体験ダイビングは、こうなんだろうと思います。

 

ただ、呼吸は吸えるだけではなく、吐くことも大事だったのですね。

 

 

2022年4月13日 記

 

 

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